安室奈美恵『Don't wanna cry』、アムラー全盛の春
1996年3月13日リリース。小室哲哉プロデュース。累計139万枚、オリコン3週連続1位。同年12月に同曲で史上最年少19歳の日本レコード大賞を受賞。
『アムラー』ブームのピーク期に登場。グルーヴィーなR&B寄りのサウンドで、安室奈美恵が表現力を見せた転換点となった一曲。春の街は彼女のファッションを真似る若者で溢れた。
SPRING · 1996
平成8年 · 3・4・5月 · 全 27 件
フジテレビ月9『ロングバケーション』が「ロンバケ現象」と呼ばれる社会現象を巻き起こし、主題歌・久保田利伸 with ナオミ・キャンベル『LA・LA・LA LOVE SONG』とともに春を席巻した。安室奈美恵『Don't wanna cry』・華原朋美『I'm proud』ら小室サウンドが全盛で、街には「アムラー」が溢れた。PUFFY『アジアの純真』がデビュー、Mr.Children『名もなき詩』が当時の初週最高記録を樹立し、globe『DEPARTURES』・JUDY AND MARY『そばかす』・スピッツ『空も飛べるはず』がチャートを賑わせた。ゲームではカプコン『バイオハザード』がサバイバルホラーを確立し、ピクサー『トイ・ストーリー』が日本公開。プリクラ・ルーズソックスが女子高生文化を彩り、Windows 95普及で『インターネット元年』の空気が漂った春。
この季節を、シンヤの声で聴く1996年3月13日リリース。小室哲哉プロデュース。累計139万枚、オリコン3週連続1位。同年12月に同曲で史上最年少19歳の日本レコード大賞を受賞。
『アムラー』ブームのピーク期に登場。グルーヴィーなR&B寄りのサウンドで、安室奈美恵が表現力を見せた転換点となった一曲。春の街は彼女のファッションを真似る若者で溢れた。
1996年3月6日リリース。小室哲哉プロデュース。累計139万枚で1996年女性ソロ年間1位。前作『I BELIEVE』に続く連続ミリオン。
澄んだ歌声と壮大なバラードで『90年代のシンデレラ』と呼ばれた華原朋美のイメージを確立した一曲。同年のカラオケ年間ランキングでも1位を記録した。
日本では1996年3月発売。アルバム『Daydream』収録の人気曲で、米Billboard Hot 100で1位。夏のキャンプ場を舞台にしたMVが映像的に記憶に残る。
マライア・キャリーが1990年代に日本でも絶大な人気を誇った時期の作品。軽やかなR&Bポップで、春のFM・有線でヘビーローテーションになった。ブランコに揺られるMVの情景とともに思い出す人も多い。
1996年4月24日リリース、H Jungle with t 3rdシングル。浜田雅功主演・三谷幸喜脚本の日本テレビ系ドラマ『竜馬におまかせ!』主題歌。累計約97万枚。
『WOW WAR TONIGHT』『GOING GOING HOME』の2枚のミリオンに続く、浜田雅功と小室哲哉のユニット3枚目にして最後のシングル。浜田自身が坂本竜馬を演じたドラマ『竜馬におまかせ!』(1996年4月〜6月・日本テレビ系水曜22時)の主題歌として、春から初夏のテレビで流れた。
映画『Up Close & Personal』テーマ曲。ダイアン・ウォーレン作曲、デイヴィッド・フォスター・プロデュース。米Billboard Hot 100で6週連続1位を記録した。
セリーヌ・ディオンが英語圏での人気を確立した時期の代表作。ロバート・レッドフォードとミシェル・ファイファー主演の映画とともに、1996年春から夏にかけて日本のFMでも繰り返し流れた壮大なバラード。
1996年5月13日リリース。フジテレビ月9ドラマ『ロングバケーション』主題歌。累計185.6万枚、久保田利伸初のオリコン週間1位。
ニューヨーク在住中の久保田が同じマンションで知り合ったスーパーモデル、ナオミ・キャンベルとの異色コラボ。『ロンバケ現象』と相まって春から夏にかけてヘビーローテーションになった。
1996年5月13日リリース。PUFFYのデビューシングル。作詞・井上陽水、作曲/プロデュース・奥田民生。キリンビバレッジ『ナチュラル』CMソングでミリオンセラー。
奥田民生が手掛けたドリーミーなメロディと、大貫亜美・吉村由美のゆるやかなボーカルが新鮮な印象を与えたデビュー作。脱力した空気感が、それまでの女性デュオにない魅力として受けた。
原曲は1994年発売だが、1996年1月からフジテレビ系ドラマ『白線流し』主題歌に起用され再出荷。2月にオリコン1位、累計148万枚。
信州・松本を舞台にした青春ドラマとの相乗効果で大ブレイク。スピッツ初のオリコン1位となり、草野マサムネの透明感のある声が、春の卒業シーズンに広く浸透した。
1996年1月1日リリース。globe最大のヒットで累計228.8万枚。初週62.9万枚は当時の小室作品初週記録を更新し、1996年オリコン年間2位。
小室哲哉・KEIKO・MARCによるユニットの代表曲。元日リリースという異例の戦略が話題になり、ダンサブルなデジタルサウンドと切ないリリックが世紀末前夜の空気を象徴した。春のチャートでも根強くヒットを続けた。
1996年2月5日リリース。フジテレビ月9ドラマ『ピュア』主題歌。初週120.8万枚は当時の歴代最高記録で、累計230.9万枚で1996年オリコン年間シングル1位。
桜井和寿の作詞作曲。史上初の初週のみでミリオンを突破し、Mr.Childrenが商業的に最高潮に達した時期を象徴する一曲。春のチャートに君臨し続けた。
1996年2月19日リリース。テレビアニメ『るろうに剣心 −明治剣客浪漫譚−』オープニング主題歌。3月にオリコン1位、累計105.8万枚でバンド唯一のミリオン。
JUDY AND MARYにとって初の週間1位・初のミリオンセラー。アニメソングとバンドの融合が新鮮に響き、YUKIのキュートなボーカルが春のチャートを駆け上がった。
1996年3月16日、Jリーグ1996シーズンが開幕。アトランタ五輪による中断を挟むため、史上初の『1ステージ制』を採用。全16チームで実施された。
京都パープルサンガとアビスパ福岡が新加入し16チームに拡大。五輪での中断という特殊事情から例外的に1ステージ制となった年で、Jリーグブームが続く中、春の開幕に多くのファンが沸いた。
1996年通年放送のNHK大河ドラマ第35作。竹中直人主演。平均視聴率30.5%、最高37.4%で1996年のドラマ視聴率1位。原作・堺屋太一。
竹中直人演じるコミカルで人間味あふれる秀吉像が話題を集め、『竹中秀吉』として定着。笑いながら泣く独特の表現で、親しみやすい英雄像が中高年を中心に絶大な支持を受けた。
1996年4月15日放送開始のフジテレビ月9ドラマ。木村拓哉・山口智子主演。平均視聴率28.5%、最終回36.7%。『ロンバケ現象』を生んだ社会現象ドラマ。
『月曜日はOLが街から消える』と書かれるほどの人気で、ピアノを習い始める人が急増したとも言われた。木村拓哉をトップスターに押し上げ、主題歌『LA・LA・LA LOVE SONG』とともに1996年春を象徴した。
1996年1月11日〜3月21日放送のフジテレビ木曜劇場。長瀬智也・酒井美紀主演。信州・松本を舞台にした青春ドラマ。主題歌はスピッツ『空も飛べるはず』。
卒業と旅立ちをテーマにした高校生ドラマで、春の風景が印象的。長瀬智也の初主演作で、主題歌との相乗効果でスピッツが一般層にブレイクするきっかけになった。
1996年3月23日日本公開。ピクサー製作、世界初の長編フルCGアニメーション。日本語吹き替えはウッディ・唐沢寿明、バズ・所ジョージ。
1995年に米国公開された歴史的作品が日本へ上陸。『おもちゃが動く』という発想と、全編CGの映像が子供から大人まで衝撃を与え、CGアニメーションの可能性を世界に示した。
セガとアトラスが共同開発した『プリント倶楽部』が、1996年に全国のゲームセンターで爆発的に普及。女子高生を中心に『撮って・交換して・貼る』文化を生んだ。
機械自体は1995年7月発売だが、1996年のテレビ番組での紹介をきっかけにブームに火がついた。シールを手帳やノートに貼って集めるのが大流行し、写真文化を根本から変えた発明として語り継がれる。
安室奈美恵のファッション(ミニスカート・厚底ブーツ・茶髪・細眉)を真似る『アムラー』が1996年に社会現象となり、同年の新語・流行語大賞トップ10入り。
1995年末から現れ、1996年春をピークに女子高生〜20代女性へ爆発的に広まった。日焼けサロンや毛抜きの売上が急増し、街は安室を真似た若者で溢れた。お姉系のスタイルとして時代を象徴した。
1996年、女子高生の間でルーズソックス(特大のたるんだ白い靴下)が爆発的に流行。茶髪・厚底とともにコギャル文化を象徴するアイテムとなった。
制服にルーズソックスを合わせるスタイルが日常の定番になり、渋谷109周辺が文化の発信地となった。アムラーが休日のスタイルなら、ルーズソックスは制服(日常)の象徴。1990年代後半の女子高生像を決定づけた。
1996年3月、マレーシアで行われたアトランタ五輪サッカー最終予選を突破。日本代表が1968年メキシコ五輪以来28年ぶりにオリンピック出場権を獲得した。
28年ぶりの五輪出場は春の大きなニュースになった。この夏の本大会では、ブラジルを破る『マイアミの奇跡』が待っているが、春の時点ではまだ先の話。期待に胸が膨らんだ春だった。
1995年11月発売のWindows 95が1996年に爆発的に普及。インターネット接続機能を標準搭載し、『インターネット元年』と呼ばれた1996年の情報環境を作った。
前年の発売フィーバーを受け、1996年にパソコンブームが本格化。普及率はまだ低かったが、『Windowsがあればネットに繋げる』という認識が広まった転換期。パソコン通信からWebへの移行が始まった春だった。
1995年7月にサービス開始したPHSが、1996年春に普及を加速。携帯電話より安価で、若者を中心に『電話もできて文字も打てる』端末として広まった。
それまでのポケベル文化から、PHSへの移行が進んだ時期。携帯電話より料金が安く、学生でも手が届いた。1990年代後半のモバイル普及の入口で、待ち合わせや連絡の仕方が変わり始めた春だった。
1996年3月22日、カプコンがPlayStation向けに発売。謎の洋館を舞台にしたサバイバルホラーの第1作。口コミで爆発的にヒットし、ミリオンセラーになった。
固定カメラ視点の緊張感あるホラー体験が口コミで広まった。『犬が窓ガラスを割って飛び込んでくる』シーンは特に衝撃的だったと語り継がれ、サバイバルホラーというジャンルを確立した記念碑的作品。
1996年3月21日、任天堂がスーパーファミコン向けに発売。複数のゲームモードを収録したシリーズ集大成的な作品。バイオハザードの前日発売だった。
コピー能力を使いこなす爽快感と、2人同時プレイ対応が好評を博した。次世代機が登場する中、既存のスーパーファミコンでも遊び尽くせる名作として、後のカービィシリーズの基礎を作った。
日本たばこ産業(JT)が清涼飲料水「桃の天然水」を1996年3月4日に350ml缶で発売した。
「桃の天然水」はJTが手がけた「ニアウォーター」飲料の先駆け的商品で、コンビニの棚に静かに並んだ一本だった。発売当初は大ヒットというほどではなく、後の1998年にペットボトル化とタレント起用のCMで人気に火が付くが、1996年春時点ではまだ缶入りの新顔として登場した段階だった。
富士フイルムの使い捨てカメラ「写ルンです」の高嶋一家を起用したCMが、1996年4月度のCM好感度調査で1位にランクされた。
高嶋忠夫さん一家4人が時代劇風のコントの中で写真を撮ろうとするコミカルなCMシリーズで、長く親しまれていた。中でも息子を大砲で月へ打ち上げる一編が印象的だった。お茶の間で毎日のように流れる、生活に溶け込んだCMだった。
チョーヤ梅酒の梅酒ベース飲料「ウメッシュ」の鈴木蘭々を起用したCMが、1996年4月度のCM好感度調査で2位にランクされた。
鈴木蘭々がダチョウに追いかけられながら歌い、最後にポーズを決めるCMで、特に女性視聴者の間で人気だった。鈴木蘭々はこの年、12社ものCMに出演し「1996年のCM女王」と呼ばれるほどの売れっ子だった。
ここに並べたのは、1996年春に実際にあったことの断片です。 深夜ラジオのDJ「シンヤ」は、この断片を走馬灯のように、 当時の曲を挟みながら、あなたの隣で流していきます。
1996年 春を聴く