6月
少年隊『君だけに』、筒美京平作の初バラードで映画『19』主題歌
1987年6月24日リリースの5枚目のシングル。オリコン週間1位、売上約28.8万枚。少年隊主演映画『19 ナインティーン』(8月1日公開)の主題歌。
作詞・康珍化、作曲・筒美京平、編曲・馬飼野康二。少年隊にとって初の本格的なバラードで、8月公開の近未来SF映画『19』の主題歌であり、ミュージカル『PLAYZONE'87』のテーマも兼ねた二重タイアップだった。デビュー曲『仮面舞踏会』に次ぐ売上を記録した、この夏のアイドルバラードの代表格。
6月
中森明菜『BLONDE』、原曲は英語のシングルで連続1位を更新中
1987年6月3日リリースのシングル。オリコン週間1位(2週連続)、売上約30万枚。『サザン・ウインド』以来続くオリコン1位記録の一枚。
イギリスのBidduとWinston Selaによる英語曲に、麻生圭子が日本語詞をつけたもの。エルメスのスカーフを使った衣装演出でも話題になった。歌姫・中森明菜が連続1位の記録を伸ばし続けていた絶頂期の、夏の一曲。
6月
ホイットニー・ヒューストン『すてきなSomebody』、夏の世界を包んだ多幸感
1987年5月リリース、6月27日付でビルボードHot 100の1位(2週連続)。邦題は『すてきなSomebody』。2ndアルバム『Whitney』の先行シングル。
ジョージ・メリルとシャノン・ルビカムの作。プロデューサーのナラダ・マイケル・ウォルデンがカリプソ調のビートを加えて完成させた。アルバム『Whitney』は女性アーティストとして史上初のビルボード総合チャート初登場1位を記録した。この夏、世界中のラジオから流れた多幸感あふれるダンスポップ。
7月
小泉今日子『Smile Again』、マイナーキーの異色テクノポップ
1987年7月1日リリースのシングル。オリコン最高2位、売上約15.3万枚。
作詞・川村真澄、作曲・井上ヨシマサ、編曲・土屋昌巳(元一風堂)。当時のアイドル曲としては異例の短調(マイナーキー)のテクノポップで、宇宙的な画風で知られるイラストレーター長岡秀星の同名画集のイメージソングだった。キョンキョンがアイドルの枠を外しにいった、夏の実験的な一曲。
7月
BOØWY『Marionette』、バンド初のオリコン1位・解散直前の代表曲
1987年7月22日リリースのシングル。オリコン週間1位(バンド初の1位)、売上約24.4万枚。BOØWY最大の売上シングル。
作詞・氷室京介、作曲・布袋寅泰。アルバム『PSYCHOPATH』の先行シングルで、バンドにとって初のオリコン1位。BOØWYはこの年の12月に突然の解散を発表し、翌1988年の東京ドーム公演ではチケットの電話予約が殺到して社会現象になる。その絶頂の直前、夏の街を切り裂いたロックの代表曲。
7月
チェッカーズ『WANDERER』、メンバー作で通算9作目の1位
1987年7月8日リリースの12枚目のシングル。オリコン週間1位(通算9作目の1位)。
作詞・藤井郁弥、作曲・鶴久政治。メンバー自身が曲を書く路線に移っていた時期の作品。鶴久政治が「1位を取れなかったらパンチパーマにする」と宣言して見事1位を獲得した逸話が知られる。藤井フミヤを擁する人気絶頂のバンドの、夏のヒット。
8月
光GENJI『STAR LIGHT』、ローラースケートでデビュー即1位
1987年8月19日リリースのデビューシングル。オリコン初登場1位。ローラースケートで歌い踊るスタイルが社会現象になった。
作詞・作曲はチャゲ&飛鳥(CHAGE&ASKA)、編曲・佐藤準。ミュージカル『スターライトエクスプレス』日本公演のイメージソングだった。デビュー曲でいきなり初登場1位を獲得し、ローラースケートのパフォーマンスが子どもたちを夢中にさせた。翌年の『パラダイス銀河』『ガラスの十代』へと続く、光GENJI旋風の始まりの夏。
8月
杉山清貴『SHADE〜夏の翳り〜』、JALのCMで流れた夏の終わりのシティポップ
1987年8月26日リリースのソロシングル。オリコン初登場1位(2作連続)。日本航空(JAL)のCMソング。
作詞・青木久美子、作曲・杉山清貴。杉山清貴&オメガトライブ解散後のソロ第一線期の作品で、浅野温子が出演したJALのCMで流れた。「夏の翳り」というタイトルそのままに、夏の終わりの切なさをまとったシティポップ。湘南・海・夏のイメージを背負った彼の真骨頂。
8月
工藤静香『禁断のテレパシー』、夏の最終日のソロデビュー
1987年8月31日リリースのソロデビューシングル。オリコン週間1位、売上約14.6万枚。
作詞・秋元康、作曲・後藤次利。おニャン子クラブに在籍したままのソロデビューだった。工藤静香はのちに、おニャン子クラブ(グループ)、うしろ髪ひかれ隊(ユニット)、ソロの3形態すべてでオリコン1位を獲得した唯一の人になる。夏の最終日に放たれた、新しいスターの出発点。
8月
ロス・ロボス『La Bamba』、スペイン語の曲として史上初の全米1位
1987年8月29日付でビルボードHot 100の1位(3週連続)。スペイン語の曲として史上初の全米1位。映画『ラ・バンバ』の主題歌。
メキシコの伝統民謡をロス・ロボスがロックアレンジしたもの。原曲は1958年に17歳で世を去ったロックンロール歌手リッチー・ヴァレンスのヒットで知られ、映画はそのヴァレンスの生涯を描いた伝記作品だった。夏の終わり、全米チャートの頂点に立った陽気なラテンロック。